環境に優しく安価な土壌結合剤「リグノスーパーD」        
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リグノスーパーD
の用途

■金属・無機結合剤
■農業用結合剤
■土壌結合剤


 リグノスーパーDは、植物成分リグニンを主成分とした土壌結合剤です。緑化基盤材、法面浸食防止剤、飛砂防止剤、地面の保水剤など様々な用途に適しています。
 これまで土壌結合剤は、石油化学系の合成樹脂が広く利用されてきました。しかし、石油化学系合成樹脂は生分解しにくく土中に長期残存する問題があります。
 リグノスーパーDは、製紙工業の副産物である植物成分リグニンが主成分で、石油化学薬品を一切使用していません。土壌を結合させた後は生分解して土と一体化します。また、従来の土壌結合剤に比べて非常に安価です。
 リグニンとは植物の主成分の一つで、落ち葉や枯れ木などが地面に落ちて腐ってからも最後まで土中に残る物質です。自然界では長年、土壌の養分として役立ってきました。 リグノスーパーDは、土壌本来の姿に合致した、地球環境に優しい土壌結合剤です

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合成樹脂接着剤との違い
土壌は、植物の成長、水の流れ等によって変動しています。ですから、土壌結合剤は、土壌が変動しても接着力を持続することが望ましいです。しかし、従来の合成樹脂系結合剤は、土壌が動いて一度はがれてしまうと、もう再接着しません。リグノスーパーDは、土が何度変動しても粘着力を持続し、生分解して無くなるまで効力を維持し続けます。


用途
■緑化基盤材・法面浸食防止剤
 道路、ダム、宅地造成地、河川、公園などの緑化基盤材用結合剤、法面土壌浸食防止剤として適しています。

     植生基材(厚層基材)吹付工事配合例(林野庁治山必携配合基準に準拠)

                                    現場配合(t=5cm)
生育基盤材 無機肥料 種子 リグノスーパーD
1m2当たり 120L 360g 36g 120g
1m3当たり 2000L 6g  610g 2kg
1バッチ当たり 160L 480g 49g 160g
          

 ・植生基材用としての適性
    リグノスーパーDは、土に対する接着力が非常に優れているので、上記「生育基盤材」は土の成分が多いほど優れた強度を発揮します。
 生育基盤材が、例えばバーク堆肥など植物材料のみの場合は十分な強度が得られない場合があります。多少とも土または無機系材料を添加することをお勧めします。
 リグノスーパーDは、無機系材料との接着性が優れていますので、土に替えて、焼却灰、採石粉、泥などを使用することができます。


■地面の保水剤
 従来の合成樹脂系結合剤は、樹脂そのものが揆水性(水をはじく性質)があるため、保水剤を別途添加するなどの処理がなされてきました。
 リグノスーパーDは、潮解性があり、本来的に水を保持する性質があり、地面の乾燥や、水が地下に浸透して逃げるのを防ぎます。


■飛砂防止剤
 リグノスーパーDは、地面の乾燥を抑え、土や砂が風に飛ばされるのを防ぎます。
リグニンの飛砂防止剤としての利用は、中国の内陸砂漠地帯で実施され大きな成果をあげています。


性能試験

■植生試験
バーク堆肥100重量部に対し、左から土壌結合剤無添加、合成樹脂系土壌結合剤1重量%添加、リグノスーパーD1重量%添加したものの、植生試験結果。
 いずれも良好に成長しているが、リグノスーパーDを添加したものが心持ち発育良好であった。



■放水試験
 植生基材100重量部(乾燥重量)に対し、リグノスーパーDを、無添加、1重量%、2重量%、3重量%添加したものをシャーレに取って押し固め、1週間自然乾燥させる。
 その後、シャワーで放水し、形状変化を調べた。
放水 放水後

 上図左端が、リグノスーパーD無添加のもの、これがバラバラになるまで放水を続けたがリグノスーパーDを添加したものは、いずれも全く形状変化しなかった。



       

実 績
 リグノスーパーDの土壌結合剤としての利用研究は2006年から2007年前半まで実施され、基礎試験、試験施工を行ってきました。
 2007年10月から土壌結合剤用に販売開始、下記の工事に採用され非常に良好な結果を得ております。

納入日 工事名称 工事場所
2007年10月 大川(朝谷)水源流域広域保全工事 高知県土佐郡大川村朝谷
2007年10月 県道有岡川登線地方道路交付金工事 高知県四万十市手洗川
2008年2月 市道秦12号線道路改良工事 高知市七ツ淵
2008年2月 室戸中央公園 高知県室戸市室戸岬町
2008年3月 県道繁藤西町線道路改良工事 高知県香美市土佐山田東川