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ケナフのページ
ケナフの森を知っていますか?
 見渡す限りケナフ、ケナフ・・・。ここは、中国安徽省揚子江近辺の低地帯、10月上旬のケナフ畑の風景です。5月上旬種まきの時期には茶色だった地面がわずか5ヶ月でこのような「森」に変身するのです。
 地形をよく見ると少しくぼんでいるのがわかります。台風の多い秋口、河川の氾濫がよくおこります。一般の農作物なら水に浸ってしまいます。でも背の高いケナフなら大丈夫。ですから毎年、ケナフの栽培・収穫が繰り返されているのです。
 熱帯雨林のジャングルでも一度伐採するとすぐには元に戻りません。しかし、ケナフは、温帯地域で毎年収穫しても次の年に「森」が再現するのです。
 ご存知のように、植物は二酸化炭素(CO)と水を栄養分として成長します。空気中のCOは、植物に吸収され、植物の体となって固定化するのです。「ケナフの森」を見ると、どれだけ多くのCOが固定化されたかが一目瞭然です。ケナフが地中温暖化防止に役立っていることが実感できるのではないでしょうか!

ケナフの収穫
 中国内陸部の貧しい農村で、ケナフは重要な農作物です。
 みんな収穫が嬉しそう。牛やヤギも葉っぱをおいしそうに食べています。
 ケナフの収穫が終わると、小麦の種まきをします。ケナフと小麦の二毛作です。
 

繊維材料として利用されるケナフ
 中国では産業用麻袋、ロープの原料としてケナフが使用されています。
 ケナフの麻袋は、植物の保存性に優れており、野菜・果物等農作物の運搬にはケナフ袋が最適です。
   

石油製品がケナフ産業を脅かす
 今や工業大国となった中国、石油原料となるプラスチック製品が普及しています。
 以前は、様々な工業分野で利用されていたケナフ袋、それを安価なPP(ポリプロピレン:プラスチックの一種)の袋が取ってかわるようになってきたのです。
 工業原料用の袋は、完全にPP袋になりました。農業用も、穀物とある程度保存のきくものはPP袋にかわろうとしています。
 ケナフの生産量は、一番盛んだった頃の1/3程に減少しています。

ケナフ産業を発展させよう!
 石油の使用を減らしケナフを増やすことは、地球環境を守るために、重要です。しかし、最大のケナフ生産国である中国で、それが逆行しています。
 ケナフ産業を守り発展させるために、世界中の人々の力が必要です。
 ケナフは繊維材料としてとても魅力的で未知の可能性を秘めています。産業用のロープや麻袋だけで終わらせるにはもったいないです。
 右図はケナフ繊維の顕微鏡断面写真です。ハチの巣のような穴がたくさんあいています。下図の、他の衣料用繊維と比べてみてください。こんなはっきりした多孔質構造の繊維は、他にありません。ケナフ繊維には、有害物質の吸収、水分の吸放出など、他の植物繊維にない優れた機能があります。
 ケナフ繊維には、もっともっと活躍の場があります。当社は、衣料用繊維としてのケナフの開発研究を行ってきました。皆様にも、このケナフの新しい顔をもっと見ていただきたいと思います。

ケナフの顕微鏡断面写真

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